
フォントって種類が多くて(しかもそんなに違うか?)どれを選んだら分からない。
と悩んだことはないでしょうか。
今回は私の大好きなフォントについて書いていきたいと思います。
大好きですが、長話にならないように…
(このあと、結局長くなったので和文と欧文に分けました。笑)
あと書体とフォントの違いについてもザックリ解説します。
今回おすすめするフォントはWindowsには入っていなかったり、有料で契約しているものも含まれるので、いいなと思っても探したら無くてガッカリするかもしれませんが、見ているポイントをおさえてご自身のPCから自分のお気に入りフォントをいくつか選んでおくと、毎度悩むことがなくなって作業効率がアップします!
書体とフォントの違い
書体とは、大きな分類で、和文(日本語)ではゴシック体や明朝体のグループのことになります。
例:「私の好きな書体は、ゴシック体です。」
フォントとは、グループの中の名前のついたひとまとまりの活字のことです。
例:「私の好きなフォントは、ヒラギノ角ゴシックです。」
ただ、実際の日常的な使い方としては、同じ意味で使われることが多いのです。
ぜひ書体とフォント言い分け運動にご協力ください。(そんなのありません)
ゴシック体
和文のフォ…書体は、大きくゴシック体と明朝体に分かれますので、それぞれにおすすめを書いてみます。
ヒラギノ角ゴシック & 凸版文久見出しゴシック
ゴシック体なら「ヒラギノ角ゴシック」をよく使います。
理由は、ひらがな・カタカナ・漢字のサイズ感が同じなので小さい文字でも読みやすく、また親しみやすさがあるのと、数字もしっかいり幅広いので、Helvetica(欧文編で紹介)に近く、アルファベットにHelveticaを使っていても馴染みやすいからです。
また、ファミリーも多いので、微調整ができ色んな場面で役立ちます。
ファミリーとは太さのバリエーションのことで、フォントの後ろに「Medium」とか「Bold」とか書いてあるアレです。
このヒラギノ角ゴシックみたいに数字の場合や、「M」「B」など頭文字だけの場合もあります。
サイズ感について、見出しでよく使用する「凸版文久見出しゴシック エクストラボールド」と見比べると、凸版文久の方はカタカナ&ひらがなが漢字より少し小さく作られています。
漢字が大きいことで、見た目が単調にならずリズムが生まれます。
フォント名にあるように見出し用なので、ある程度のサイズで使われることを想定して作られており、洒落た調整がされています。
あと数字の幅も全然違いますよね。
これで分かるように、フォントには本文向きと見出し向きがあります。
本文向きは、プロフィール文や小説など小さめの利用シーンで、すらすら読むことを意識して作られています。
見出し向きは、新聞や雑誌の記事の見出しみたいにちょっと大きく使う用に整えられています。
本文向きのフォントは「見出しにもおすすめ!」となっているのも多いのでそんなに気にしなくていいですが、フォント名に「見出し」と入っているのは、上で書いたようにひらがな・カタカナが少し小さい可能性があるので本文で使うのは避けたほうがいいです(そもそも太いですし)。
明朝体
筑紫Aオールド明朝
上の「筑紫Aオールド明朝」は、はらいがシュッと伸びてて良いオールド感でてますよね。
それに数字とアルファベット見てください!
カッコよくないですか!?
普通にアルファベットのいいフォントみたいなクオリティがあります。
調べたところ、Garamond(ガラモン)系を元にしてるとか。
ということで見比べてみると、
そっくりですね!
ちなみに、Garamondは有名な欧文フォントなんですが、同じ名前でも海外の色んな書体メーカーが出していて、微妙に違ったり全く違ったりするので、探す時は「メーカーはどこか」というのも重要になってきます。
「筑紫Aオールド明朝」は、フォントワークスさんのmojimo-mangaという年額3,960円のパッケージを契約すると使えるのですが、このmojimo-mangaというのは36書体も!使えるもので、そんなに使えて3,960円という破格の安さに登場したときには話題になりました(よね?)。
りょう
モリサワさんで契約するかAdobe CC(詳しくはこちら)を契約すると使えるようになるフォントなので、なかなか使える方は少ないかもですが、アピールや癖がなく読むことに集中できるフォントで、よくプロフィール文に使っています。
ファミリーが多いのもポイント。
その他
筑紫A丸ゴシック
ゴシック体の角を丸めて柔らかい雰囲気にした丸ゴシック系で私が好きなのがこの「筑紫A丸ゴシック」です。
画像の水色の文字もこのフォントのボールドをずっと使っています。
丸ゴって子供向けっぽくなってしまうのですが、この筑紫A丸ゴは骨格がしっかりしてるからか大人向けの物にも合うんです。
Macには標準で入っています!
mojimo-mangaにもレギュラーのみ入っています。
つばめ Std R
こちらもmojimo-mangaに入っているのですが(mojimo-mangaホントお世話になってます)、子供向けとかキャッチコピーとか、ちょっとゆるいシーンやマジックで手書きしましたみたいな親しみ感を出したい時に使います。
その他の選ぶポイント
UDフォント
UDとはユニバーサル・デザインのことで、遠くからや小さく表示したりボケた状態でもできるだけ判断しやすいように調整されたフォントのことです。
試しにわざとぼかしてみました。
下のヒラギノ角ゴを見ていただくと、「c」「e」は潰れて「o」に見えたり、「3」「6」「9」は「8」に見えたり(見えない方は若い証拠です!)で、誤認する可能性があるので切り口を広めにしたり微調整をすることで、このようにぼやけて見えてもできるだけ判断しやすいようにできています。
最近は、「UD○○」というフォント名で増えてきているので、もしかしたらPCの中にも入っているかもしれません。
めっちゃ小さい注意書きや、小さくなってしまったプロフィール文なんかに使うといいと思います。
まとめ
フォントを選ぶポイントをまとめると、
- 本文用と見出し用がある(両用もある)
- 親しみやすさ、かしこまってる感を感じ取る→ターゲットに合わせる
- 数字やアルファベットも好みか
- ファミリーが多いか
- UDフォントじゃなくていいか
以上を踏まえて、後は好みと直感でお気に入りフォントを見つけてみてください。
一行の文だけだと個性が出にくいですが、長文や最低5行くらいのまとまりの文章で試してみると特徴が見えやすいです!
続きの〈欧文編〉はこちら。