演奏会やコンサート・ライブのチラシの作り方シリーズ、第3回目は「デザイン」について。
そもそもデザインって何?
デザインとは、色々な解釈がありますが
『目標のゴールがあって、そのゴールに向けて導くこと』
という考えが私は好きです。
ちょっと予想外な答えかもしれませんが、掘り下げてみます。
子供用の歯ブラシでの例え
例えば子供用の歯ブラシをデザインするとなった場合に、目標のゴールは、
〈子供が進んで歯磨きしたくなる歯ブラシで、虫歯の予防促進〉
と定めた時に、
- 進んで歯を磨きたくなるにはアニメのキャラを載せる
- 甘い味がする
- LEDが光る
- 小さいヘッドで奥まで磨きやすい
- 音が出る
というように、ゴールに向けた色々な案がでると思うのですが、これが子供用の歯ブラシを”デザインする”ということだと思います。
そう考えると、身の回りにあるテーブルや椅子、ペン、ノート、車などデザインされた全ての物には何かしらの『目標のゴールがあって、そのゴールに導く作りになっている』という言葉が当てはまることに気づくと思います。
『なんでこのテーブルの角が丸いデザインなんやろう…。あ、子供が怪我しないようにか!』
『なんでこの車は天井が低いデザインなんやろう…。あ、空気抵抗を少なくして速く走るためか!』
コンサートのチラシの場合
コンサートのチラシの話に戻りますが、ではチラシをデザインするとはどういうことか考えてみると、目標のゴールは、
〈コンサートにたくさんのお客様に来ていただく〉
というのが一般的な目標のゴールだと思います。
もう少しまとをしぼると、
〈赤ちゃんOKのファミリー向けのコンサートなので、子供やママさんにたくさん来てもらう〉
というコンサートで目標のゴールを決めたとしたら、
- カラフルで楽しそうな雰囲気にしよう
- 明朝体は真面目だからゴシック体や丸ゴシックを使おう
- かわいいイラストを使おう
- 「赤ちゃんOK」は大きく載せよう
- コントラストをつけよう(また説明します)
- インスタのママ友に見てもらえるように正方形にしよう
のような道筋が見えてくると思います。
これがチラシをデザインするということだと思います。
なので、ちゃんとデザインできたチラシをみると、ターゲットとしている客層が分かりますし、その客層の心をくすぐるデザインになっています。
まとめ
最初の記事で書いたように、
「何時からだっけ?えーーーーーーっと…」
ってお客様に探させてストレスを与えるのはいいデザインとはいえません。
「もういい!行かん!」
ってなるお客様が多くなると、ゴール達成とはならずチラシとしてのデザインは失敗しているといえます。
親切な作りになっているかどうか、伝えたいお客様に伝わっているかどうか、お客様と演奏家とのコミュニケーションはもうチラシからはじまっています!!