レッスン室に飾っているこの絵や写真たち。
そのうち矢印で示した3つの絵は、フランスのルネ・グリュオーというかたのイラスト(を使用した昔の広告)で、ヴィンテージ・ポスターとして人気のあるファッションイラストレーターです。
Dior(ディオール)の広告やVOGUE(ヴォーグ)の表紙を描いたり、いろんなブランドのイラストを描いています。
私の一番好きなイラストレーターで、構図・余白・シンプル・などいろんな好きポイントがあり、イラストと共に紹介したいところなんですが、多分著作権的にアウトなのでなんとか商品画像で紹介していきたいと思います。
YouTubeを観てても、芸能人の自宅に飾ってあるのを2回見かけたことがあります。
画集も過去にいくつか出版されていて、中にはプレミアがついてるものもあります。
手に入れられるもの
レッスン室にあるのと同じイラストを見つけました。
レッスン室にあるのは実際の雑誌から切り取ったものなので裏には別の広告が載っているのですが、↑の商品はリプリントと書かれているのでカラーコピーのようなものです。
ビスケットの広告で、明るい服を着た親子が描かれていますが、その手前に「LU」の文字、さらにその手前に箱積みされたパッケージを持ってくることで一番目立たせたいのがこの商品っていうのがわかります。
結構計算された構図をしてますよね。
そう感じる作品がいっぱいあって凄く勉強になるんです。
数年前に新しく出版された画集がこちら↓
- 画集
- 昔の雑誌の広告を切り取って額装したもの
- その(雑誌の広告の)コピー
- イラストのリトグラフ
4つめのイラストのリトグラフは、広告などテキストはなくイラストのみの原画の複製で、サインやナンバリングもされていて高価なんですが、いつかは買ってみたいと思っています。
ルネ・グリュオーについて
ルネ・グリュオーの生涯とファッションイラストへの道
ルネ・グリュオー(René Gruau, 1909-2004)は20世紀を代表するフランスのファッションイラストレーターであり、彼の作品はエレガンスと洗練されたスタイルで知られています。
パリで生まれ、若い頃から絵画の才能を示し、特にファッションや美容業界に興味を持っていました。
1930年代には雑誌や広告のイラストを手がけ、やがてその才能が認められて国際的な注目を集めるようになりました。
ディオールとのコラボレーション
ルネ・グリュオーのキャリアにおいて特に有名なのは、クリスチャン・ディオールとのコラボレーションです。
1947年にディオールの香水「ミス・ディオール」のために、広告キャンペーンやカタログのイラストを手がけました。
彼のスタイリッシュで洗練されたラインや色彩感覚は、ディオールのコレクションを見事に表現し、ブランドの象徴的な存在となりました。
グリュオーの作品は、ディオールの世界観を視覚的に伝える重要な役割を果たしました。
オメガとの関わり
また、ルネ・グリュオーは時計ブランドのオメガとも深い関わりを持っています。
特に1950年代から1960年代にかけて、オメガの広告キャンペーンにおいてグリュオーのイラストが多用されました。
彼の描く女性のエレガントでモダンな姿は、時計の高級感と精度を象徴する理想的な表現として愛され、多くの人々にインスピレーションを与えました。
影響と遺産
ルネ・グリュオーの作品はその後のファッションイラストに深い影響を与えました。
彼の描く独特のラインや色彩感覚は、現代のデザイナーやイラストレーターにも引き継がれ、ファッション広告の重要な要素として今日でも活用されています。
彼の芸術的な遺産は単なる広告の枠を超え、ファッションの美学や精緻さを描写する優れた表現として永遠に記憶されています。
ルネ・グリュオーの作品は、彼の独自の視点と芸術的な才能によって、ファッション界に革新的な影響を与えたことは間違いありません。
終わりに
私は結構ヤフオクから買っていました。
東京のほうだとeurodeco(ユーロデコ)というお店が数多く扱っていて、一度だけ大阪梅田の蔦屋書店でポップアップストアーを開催してるのにいったことがあります。
実はタンゴを踊ってるイラストもひとつ描いてるんです。
が、残念ながら持ってる画集には入ってないんですよね。
ルネ・グリュオー、気に入ったかた気になったかたはぜひネットやインスタで検索してみてください!