私はあんまり漫画を買いませんが、ワンピース、進撃の巨人(以後「進撃」とだけ書きます)、ハンターハンター(アリ後から)は唯一買っています。
この中でも進撃は特に好きなので、好きなポイント、アニメ、最新刊などについてちょっと語りたいと思います!
ざっくりストーリー
人類のほとんどが巨人に食べられ、生き残った人たちで高い壁をつくってその中に逃げ、そこで主人公のエレンたちは平和に暮らしています。
でもある時、超大型巨人に壁に穴を空けられて巨人に侵入されます。
そこから巨人を倒したり、裏切り者を探したり、壁の外へ行ったりと展開していきます。
おすすめポイント
1. ストーリー、展開がいい
巨人が攻めてきて立ち向かうというシンプルな構図、ありそうでない。
あってもヒット作はないですよね。
それに進撃は巨人の正体を暴いていきます。
ちゃんと巨人がいるのには理由があるんです。
最初は壁の中の狭い世界感でしたが、壁の外に挑み、海を渡り、どんどんスケールが大きくなっていきます。
それに並行して主人公のエレンたちと読者は、同時に巨人の正体や壁の外を知っていくので、謎が解けた感じや冒険感が一緒に味わえるし、どんどん展開していくので次から次へと読んでしまいます。
2. 伏線回収が面白い
最初は謎なことが多かったですが、真実を追求していくに連れ『あれはそういうことか!』っていうシーンがいっぱい出てきます。
その度に過去の巻を出して確認したりするのも楽しいですし、諫山先生(著者)天才!って思います。
毎週納期に追われながら考えながら描いてたら、行きあたりばったりでなかなか伏線回収とかできないと思いますが、結末も考えた状態でスタートしてるからこそできる仕掛けや楽しみ方だと思います。
後半の巻になって1巻を読み返すってこともありました!
3. 描写・表現がいい
結構もったいぶって数話引っぱれそうな場面でも、急展開でさらっと見せたりします。
それより私が評価したいのは(何様!?)、コマ割りが結構計算されていてリズムがいいし、コマの隅っこで大事なこと言ってたり、分けてるけど繋がってて時間だけちょっと進んでるみたいなとこがあって地味に好きです。
細かく目線を左右に振っておいて、ページめくったら見開きでドン!
とか、
ページめくったら時間進んでめっちゃ重要なシーン!
とか。そういう見せ方もめっちゃ上手いです。
手塚治虫先生の漫画も結構コマをはみ出したり面白い使い方をしているので、意識してるんかなと思ったり。
4. 現実の問題も入れてる
人種差別や戦争といったテーマも含まれるので、だんだん深い複雑な話になっていきます。
ちょっとややこしい、それがまたいいみたいな。
5. ギャグ
グロいシーンや生死をわけるシビアなシーンが多い話ですが、ちょいちょいギャグを入れてきます。
それも同じタッチで描かれるので、一瞬ふざけてるのか真面目なのか分からなくなります。
あと最近知ったんですが、擬音で遊んだりしてるみたいです。
擬音っていうのは、手書きで書いてる「ドーン」とか「バーン」とかのことなんですが、
光が光って「カッ」書いてると思ったら「カツオ」って書いてたり、「カバッ」って書いてると思ったら「カバディ」って書いてたり。
「ゴトオオサァン」って書いてるとこもあります。笑
私は擬音までちゃんと読んでなかったので全然気づきませんでしたが、これから読む方はぜひそこにも注目してみてください!
中盤辺りから結構やりだしたらしいです。
6. 言い回し
言葉のチョイスといいますか。
名言もちょいちょい出ます。
私が好きなセリフは、
A「我々は…賢明であったのやら、愚かであったのやら…」
B「あなた方は愚かにも賢明でした」
とか、
「何も捨てることが出来ない人には何も変えられない」
とか。
結構残酷でシビアな物語ですが、ギャグほどではないゆるいセリフとかもあって飽きさせません。
残念なポイント
1. 残酷な描写がある
巨人に食べられたりするので、漫画では隠さず描かれています。
ただ、こういう残酷なシーンがあるから他が生きるというところもあるので私はいいのですが、そういう描写があることで子供や女性に読んでもらいにくいというのがちょっと残念。
こんなに面白いのに!
2. 絵が下手
特に初期は誰もがそう思ったと思いますし、それで読むのをやめた人もいると思います。
誰が誰か見分けつかん!みたいな。
だんだんマシにはなりますが、今でもたまに雑なところはあります。
でも、それが味だと私は思いますし、この残酷な話を綺麗なタッチで描くのも違うかなって思います。
ストーリー展開の勢いのあまり画力が追いついてない感じ。
『重版出来』ってドラマにも似た話ありましたよね。
なのでむしろ良い
2つ残念ポイントをあげましたが、それも含めて進撃の良さだと思います。
多くの人に好かれよう読まれようと媚売った漫画より全然いいです。(何を指して言うてるんでしょう…)
追記:好きなシーン
他の記事でも書きましたが、好きなシーンとして26巻の終わりの方にでてくるこちら↓
上のコマと下のコマに分かれていますが、手前のボートを見ると絵はつながっているのが分かります。
でも下のコマは、巨人化したときの閃光の「カッ」という擬音により明るくなったことが水面の色で現されています。
つまりこの2つのコマが、絵が続いてるので1つの瞬間を描いたものなんですが、水面の光の描写だけでちょっと時間が進んでることになるんです!
もっと簡単に言うと、2つの瞬間を1枚の絵に描いてるんです!!
凄くないですか!?
なんかめっちゃ感動というか感心したんですよね。
原稿の締め切りに追い詰められながらも、こういうこだわった工夫をちゃんと入れるあたり、凄いなと。
最新刊
追記:すでに最終巻の34巻は発売されています!
現在の単行本の最新刊は、32巻で2020年9月9日に発売されています。
第127話〜130話が収められています。
できるだけ隠した言い方をしますが、最悪の事態にどんどんなっていっています。
もうあと1、2巻で終わりそうなんですが、どう話を収めるんでしょうか。
しかも諫山先生は最後のシーンをテレビで公開していました。
ググると出てくると思いますが、子供を抱いた男性?の後ろ姿で、「お前は自由だ」と言っています。
めっちゃ気になる!
アニメもおすすめ
アニメは逆にめっちゃ綺麗で見やすいです!笑
でもさらっと深海監督のような綺麗ではなく、ちゃんと音楽や声のトーンや描写で残酷さを出してるし、スピード感とか光の表現とかめっちゃ上手いです。
私はそんなにアニメを見る人ではありませんが、次のステージにいったなって気がしました(何様!?)
なので、アニメはアニメでめっちゃいいので、漫画読んだけどアニメ見てないって人は見るべきだと思うし、漫画で挫折した人はアニメはいけると思います!
漫画がグロいシーン100だとしたら、アニメは80くらいに抑えられてるので(それでも高い。笑)、勇気を出して見てほしいです。
Season1, 2, 3 に分かれていて、次が Final Season となっています。
Final Season は、当初は「2020年秋公開予定」となっていましたが、コロナ禍に突入し今では「NHK総合にて放送予定」の表記に変更になり、2020年の文字すら無くなったので、放送は来年になりそうです。
追記:2020.10.2
Final Seasonは、2020年12月6日から放送されるそうです!!
詳しくは公式ホームページを御覧ください。
追記:2022.4.14
Final Seasonは、パート1、パート2と区切りながら続き、2023年にパート3が放送されるそうです!!
(もはや閉店詐欺みたいですよねw)
映画
実写版
2015年に公開された実写映画版は、
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』
の前編と後編2作に分かれています。
感想は……笑
三浦春馬さんが主人公なのでそれ目当てで見る方も多いと思いますが、やっぱり巨人の表現とかセットも残念感がるし、実際評価も低いです。
話も設定は同じですが、だんだん本来とは違う独自の話に進んでいきます。
今ならAmazonのPrime Videoで観れると思います。
これで進撃の全てを評価しないで欲しいです!笑
アニメの総集編
TVアニメをギュッとまとめて映画サイズにしたのがあります。
TVアニメのSeason 1、2の総集編としての劇場版がそれぞれ公開されています。
私は映画の方は見ていないのですが、パパっと見ちゃいたいならこっちがいいかもしれませんね。
スピンオフ作品
他にもスピンオフ作品がたくさんあり、漫画に描かれていない過去の話を別の人が描いた作品
『進撃の巨人 悔いなき選択』
『進撃の巨人 LOST GIRLS』
とか、可愛く描かれた
『進撃!巨人中学校』
などなどたくさんあります。
さいごに
アニメも次はFinal Seasonとなっているし、諫山先生自身もインタビューであと5%くらいで終わるとおっしゃっているので、もうすぐ終わります。
なのでまだ読んでない、見てない!というかたは今からでもぜひ追いついて来て欲しいと思います。
もしくは終わってから一気に読むというのもありです!