プロの作曲家や音楽家の方は Finale(フィナーレ)というソフトやシベリウスなどのソフトで楽譜を作っています。
しかし結構な値段します。
私は以前は Finale の簡易版の PrintMusic というソフトを使っていましたが、パソコンのOSのアップグレードに追いつかず不具合がでてきたので、色々探して検討したところ、この MuseScore に変えることにしました。
MuseScore ミューズスコア
ダウンロード
ホームページはこちら↓
MuseScore
ページ内の「無料ダウンロード」というボタンをおすと、次のページで自動的にダウンロードがはじまります。
おすすめポイント
なんといっても無料!
フリーでWindowsにもMacにも対応しています。
入力方法が色々
音符を入力するのに
- 五線譜の上をクリックして入力
- 鍵盤を表示してそこをクリックして入力
- ショートカットキーで入力
- MIDIキーボードで入力
の方法があります。
ショートカットキーは、ドを入れたかったら[C]、レは[D]といった感じで割り振られています。
個人的には、最初は鍵盤を表示させるのが直感的で分かりやすいので使っていたのですが、バージョンが3になってちょっと使いにくくなったので、五線譜の上をクリックしていく方法でしています。
一応スキャンにも対応しているけど精度はいまいち
もし手持ちの楽譜をMuseScoreに読み込ませて編集とかしたいという場合には、手持ちの楽譜を自力でスキャンしPDFにしてそれをネット上にアップロードするとMuseScoreのファイルに変換してくれるという機能があります。
が、精度はイマイチで、手直しをする時間を考えると打ち込んだほうが早いなってことが多いです。
手順は、MuseScoreをひらいて
[ファイル]→[PDFをインポート]
するとアップロード画面が開きます。
楽譜の共有
このソフトを使って世界中の人が作った楽譜がホームページで共有されているので、そういうのも無料でダウンロードすることができるし、自分の作品を公開することもできます。
また、アンサンブルを組んでるメンバー全員がこのソフトを使うことで、自分のパートはそれぞれ自分で作って最後にまとめてスコアにするなんてこともできます!
使い方 勉強方法
サポートというページに使い方に関することが書いていますので、そこを読み漁ればマスターできるのですが、私のおすすめは、
YouTubeを見ながら作って、あとあと分からないところがや細かな疑問が出てきたらググる
です。
そうYouTubeで解説動画をだしてくださっているかたがいらっしゃるのです。
今のMuseScoreのバージョンは3なので、この動画は一つ前のバージョンですが、基本的には同じです。
動画を見ながら実際に楽譜を作っていくと覚えやすいですし、一本の動画が短めなので途中で区切りやすいです。
カスタマイズ
私も実際にこのソフトで楽譜を作っているのですが、なれてきたら楽譜や操作をカスタマイズするともっつ扱いやすくなります。
ショートカットを変更
私は左利きで左手でマウスを操作しているので、キーボード上の右側に音価(音の長さ)のショートカットを割り当てています。例えば、
[ → 4分音符
@ → 8分音符
] → 16分音符
: → 32分音符
という感じです。
そして左手はマウスを持って、
右手で音価を選んで、左手で五線譜上をクリック
するとクリックした場所に音符が追加されます。
これをひたすら続けるとシンプルな楽譜だとスムーズに進みます。
あとは、削除のショートカットも右手付近においてます。私は[,]。
五線の太さや音符の縦棒の太さ、小節線の太さなども変更できます。
デフォルトのままだとちょっと太めだったので、読みやすい楽譜を参考に少しづつ変更しました。
サウンドフォントの変更
作った楽譜の音を再生できるのですが、その音色をダウンロードして変更することができます(Youtubeで解説あり)。
これをするとよりリアルな音に近づきますのでなれて来たらするといいと思います。
テンプレートの作成
私は今はタンゴのオルケスタの楽譜を作ることが多いので、オルケスタのテンプレートをつくっています。
基本的に楽譜はスコアをつくってそこからパート譜を書き出すのですが、最初にスコアを作るのに楽器を一つ一つ選んで追加していき、選んだ楽器数の段数のまっさらなスコアができます。
この楽器を一つ一つ選んで…というのがとても手間なので、楽器を選んだあとのまっさらなスコアの状態をテンプレートとして保存しておけば、次に作る時には選んだあとの状態からスタートできるのでとても楽です。
これのやり方もYouTubeで解説してくださっていますのでそちらをご覧ください。
速くするおすすめ技
同じ小節はコピペする!
この楽譜作成に限らずどんなソフトもですが、同じことならコピペする!
スタッカートとかがある場合はそれら全て打ち込んで完成した小節をコピペすれば大幅な時間短縮になります。
同じ幅で動く和音もコピー
これも解説動画があると思いますが、5度でハモりながら動くフレーズがあるとしたら、元になる旋律を打ち込んだあと
[追加]→[音程]→[5度上]
というのがあるのでそれを使うと元の音を残したまま5度上にコピーして和音にしてくれます。
また常に5度じゃなくてもとりあえずコピーしてから一音ずつ上げたり下げたりするでもいいと思います。
ショートカットキーを積極的に使う
これもどんなソフトにも言えることですが、ショートカットキーはどんどん覚えて使っていくほうがかなりの時間短縮になります。
そして自分の扱いやすいようにカスタマイズするとより使いやすくなります!
とにかく作りまくる
楽器を演奏するのも一緒で、楽器を眺めてたりYouTubeを見てるだけでは上手くなりません。
毎日弾いて自分の体の一部になるくらい楽器に慣れることが大事です。
MuseScoreでもいっぱい作って、作る曲がなかったら模写でもいいので、とにかくたくさん作って色んな機能があることを知って覚えて繰り返す。
これにつきます。
あとがき
最近は何でもサブスクリプションで毎月や毎年払い続けないといけないサービスが多い気がします。
かといって買い切りだと、OSのアップデートに取り残されていってしまいます。
もちろん有料のものは価格なりの使いやすさや価値がありますが、MuseScoreは、これを使う前の昔のPrintMusicよりもすべての面で追い越しています!
そういうソフトを提供してくださっているかたに感謝です。