タンゴのおすすめコントラバス奏者《アルゼンチン編》

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ひろしさん
ひろしさん

タンゴってコントラバスがおいしいのはなんとなくわかったんやけど、

いっぱいベーシストがいて、、、

ごとう
ごとう

タンゴに興味を持ってくださって嬉しいです!

ではオススメのタンゴのコントラバス奏者を紹介しますね!

ひろしさん
ひろしさん

やった〜!

ごとう
ごとう

ちなみにタンゴの本場アルゼンチンの公用語はスペイン語で、コントラバスは Contrabajo(コントラバホ)、コントラバス奏者(ベーシスト)のことは Contrabajista (コントラバヒスタ)といいます。

ということで今回は現地アルゼンチンのおすすめコントラバス奏者を紹介したいと思います!

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現代のコントラバス奏者

現役で活躍しているコントラバス奏者から紹介します。

YouTubeでも検索して出てきやすいですし、録音もきれいで聴きやすいのでまずはここから聴いてみてもらうと良いと思います。

真面目に勉強しようとしたら後半で紹介する「昔のコントラバヒスタ」の音のイメージを目指すのがいいです。現役の方たちもみなそこを目指しています。

まずはちょっと私情をはさみますが(笑)、私の先生お二方から紹介させてください。
といいましても私情を挟まなくてもランクインするくらいの素晴らしい奏者です。

Horacio Cabarcos / オラシオ・カバルコス

現役で一番のマエストロではないでしょうか。

私も憧れてブエノスに行ったときにはレッスンを受けました。

有名なバンドではよく彼が弾いています。
それくらい色んな奏者から信頼されているコントラバヒスタです。

↓の動画はバンドネオン奏者のフェデリコがメインで間にインタビューが入りますが、トリオの演奏を4曲聴くことができます。

※埋め込み不可のため「YouTubeで見る」をクリックしてください。

ちなみに私が最近ソロで弾く機会の多い De Tal Palo(日本語のことわざでいうところの”蛙の子は蛙”) という曲は、このバンドネオン奏者のフェデリコが作曲し、カバルコスに贈った曲で、フェデリコはカバルコスのお父さん(コントラバヒスタのFernando Cabarcos(フェルナンド・カバルコス))ともよく共演していたのです。

↓ドキュメンタリー番組みたいに取り上げられています。

Patricio Cotella / パトリシオ・コテーラ

エスクエラ・デ・タンゴ・エミリオ・バルカルセ(タンゴ学校)のコントラバスパートの先生をしていたり、ブエノスアイレスの7月9日通りのオベリスコ横にあるタンゴ・ポルテーニョ(有名なタンゲリア)で演奏しています。

最近では、ブエノスで活躍中のピアニスタ大長志野さんがつくったBarrio Shino や、Orquesta Romantica Milonguera という演奏も映像もオシャレで今注目されているオルケスタのメンバーでもあります。

2年続けて彼のレッスンを受けましたが、タンゴ特有の弾き方やサウンド、小技がとても上手く、とても細かく指導してもらえるので(さすがタンゴ学校の先生)、タンゴを学びたい!となった場合にはオススメの先生です!

そしてイケメンです。

Daniel Falasca / ダニエル・ファラスカ

彼もよく大御所グループに登場します。

ピアソラと一緒に活動していたバイオリンのスアレス・パスがリーダーの五重奏で弾いていたり、近年では2017年に民音タンゴでオラシオ・ロモ・セステートのメンバーとして来日しています。

またプロオケの団員でもあり演奏技術の高さも素晴らしいです。

Ignacio Varchausky / イグナシオ・バルチャウスキー

タンゴの知識人で、ドキュメンタリー映画に出演していたりラジオもしており、近年ではタンゴの教本も書いています。

またタンゴ学校の創設者でもあります。

楽団としては、エル・アランケのリーダーですので、エル・アランケのCDを聴くとベースの音がしっかり聴こえるバランスになっていてオススメです。

Juan Pablo Navarro / ファン・パブロ・ナバーロ

彼はとてもパワフルですがそれだけではなく、ハイポジションを使ったソロやアドリブなど技術も素晴らしく現代音楽にも精通しています。

近年では自身がリーダーのJuan Pablo Navarro Septeto のアルバムが2020年のガルデル賞「優秀ライブ・アルバム部門」でノミネートされました。(アルゼンチンのレコード大賞的な?)

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昔のコントラバス奏者

Alcides Rossi / アルシデス・ロッシ

「タンゴを勉強するのに誰を聴いたらいいですか?」と聞いたらまず名前が上がるのがロッシです。

所属したバンドはビッグネームのところばかりですので、レコードや昔の音源を聴くと彼が弾いている可能性が高いです。

とても鋭く、またノイズやアラストレ(ひきずるような奏法)など、タンゴが求めた音の原型がそこにあるような、そんな音がします。

【所属した楽団例】
Orquesta Típica Alfredo Gobbi
Orquesta Típica Aníbal Troilo
Orquesta Típica Osvaldo Pugliese
Sexteto Tango

 

Enrique “Kicho” Diazu / エンリケ・”キチョ”・ディアス

彼の相性 Kicho という曲をピアソラが作っていることで知っている方も多いと思います。

【所属した楽団例】
Orquesta Típica Aníbal Troilo
エストレージャス・デ・ブエノスアイレス
ロス・クアトロ
ピアソラ五重奏団
キンテート・レアル
Sexteto Mayor

Fernando Cabarcos / フェルナンド・カバルコス

最初に紹介したオラシオ・カバルコスのお父さんです。

彼の音源としては “Trio Federico – Berlingieri” がオススメで素晴らしく、アレンジもかっこよくずっと聴いていられます。

あとがき

いかがだったでしょうか。

他にもマニュエル・ゴメスやパブロ・モッタ、エンリケ・ゲラ等素晴らしいベーシストがまだまだいて紹介しきれていないのですが、載せすぎてもあれなので厳選しました。

好みは人それぞれなので自分の好みの奏者をぜひ見つけてみてください。

クラシックだとバッハの曲の弾き方やブラームスの弾き方が違うように、タンゴにもダリエンソの弾き方やピアソラの弾き方があります。

それを習得するにはよーく聴くことです。

アルゼンチンのコントラバス奏者にアドバイスを求めると「昔の音源をよく聴け」とみんな口を揃えて言います。

幸いにもタンゴの歴史は130年程ですので、【昔のコントラバス奏者】で紹介したマエストロでも一世代前だったりするので、まだ受け継ぐ技術や情報は本物に近くて信頼できるものだと思います。

逆に”代々受け継いだ”とか”あの時代は…”っていう話は、どっかで大げさにしたり抜け落ちたり独自の解釈を入れたりして、だんだん元祖から変化していってると思っています。

※参考資料
todotango.com
アストル・ピアソラ 闘うタンゴ/斎藤充正→おすすめ本としてブログ書きました。

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