吹奏楽部・オーケストラ部に入部した学生やその保護者向けに、コントラバスにオススメのチューナーを紹介したいと思います。
各自一つは必要といっても過言ではないのがチューナーですが、初めて音楽をするというかたは、どれを買ったらいいか分からないと思います。
チューナーは音程をはかってくれるもの。
コントラバスの場合は、開放弦の音程が細い弦からソレラミの音になっているのでそのようにチューニングします。
吹奏楽の場合、合奏の最初にシ♭で音程をみんなで合わせるのですが、コントラバスは意味がないので(一発でシ♭をとる練習になるくらい)、合奏前にチューナーで合わせておきましょう。
チューナーの種類
チューナーは内蔵マイクで音をひろうのと、振動で音をひろう(ピエゾ式)のと2種類あります。
吹奏楽やオーケストラなど周りに楽器奏者がいっぱいいる場合には、内蔵マイクでは自分の音をひろってくれないのでピエゾ式のものが基本的にはオススメです。
ただ、あとで少し書きますが、練習の仕方によっては内蔵マイクもついてるものが便利なシーンもありますので、ベストはどっちも切り替えられるものが個人的にはオススメです。
SEIKO セイコー クリップチューナー STX1N
一番オススメの製品は、廃盤になっていて手に入りません。
私が使用している物なんですが、KORGのクリップ式のチューナーになります↓
それと似た性能のものを見つけましたので、そちらを今回は紹介したいと思います。
おすすめポイント
コンパクト
このタイプは駒に挟んで使用しますが、見て分かるようにとても小さいので持ち運びに便利です!
練習のときなどコントラバスは両手で運ぶので、荷物は少ないにこしたことはありません。
駒に挟んだまま移動できるので荷物が減ります。
ボタン電池で動いているので、電池交換をすれば無くさない限りずっと使えます!
あと壊れない限り。
振動をひろうピエゾ式と内蔵マイクと切り替えられる
基本的にはピエゾ式で使うのですが、練習の際に周りに誰もいなくて自分ひとりの場合には、譜面台に挟んで内蔵マイクで使う場合があります。
譜面台に挟むことで、楽譜を見る目線のまま音程の確認ができます。
練習中に気になる音の確認をするときに便利です。
(駒につけてるといちいち下を向かないといけません。)
クリップ式のチューナーを検索すると、YAMAHAやKORG、D’Addarioやよくわからないメーカーのが出てくると思いますが、いくつか確認したところどれもピエゾ式で、内蔵マイクがついてないみたいなんです。
そんな中見つけたのがこのSEIKOのチューナーでした。
あの時計のSEIKOがチューナー作ってたんですね。
注意点
本体とクリップとの間に関節があって角度を変えれるのですが、駒にチューナーを挟んで弾くとそこが振動で動いてしまったりカタカタ鳴ったりする場合があります。
これは個体差があるようで、このチューナーに限らずクリップ式のは関節がゆるい場合そうなりやすいです。
その場合は、挟む位置を変えたり(駒の足よりやヘッドやペグなど)、テープなどで動かないように固定してみたり、関節になにか詰めて硬くしてみたり工夫してみてください。
この当たり外れがあるので、1番オススメしたいけど…という気持ちでいます。
ただ個人的には、もし今使っているのが壊れたらこのSEIKOのを絶対買います。
ヤマハ YAMAHA TDM-700G チューナーメトロノーム Flanger FA-01 チューナーマイク付き 2点セット
ゴールド↓
ピンク↓
このチューナーは
『じゃあ、オススメの記事に書くな』
と思うかもしれませんが、本心ではオススメしません。w
ただ、メトロノームが付いてるというメリットもあるので一応紹介しておきます。
実際、吹奏楽部の現場で一番よく見るチューナーです。
おすすめポイントと注意点をよく読んでご検討ください。
おすすめポイント
クリップマイク付き
このチューナーは本体についた内蔵マイクでひろうタイプです。
ただ、内蔵マイクだと、周りがうるさいときには自分の音をひろってくれません。
吹奏楽でのコントラバスだと絶望的ですw
そこで付属しているクリップマイクが必須となります。
このクリップマイクはピエゾ式なので、振動で音程をはかってくれます。
なので周りがどんなにうるさくでも大丈夫!
コントラバスはクリップ式のチューナーと同様、クリップマイクを駒につけて使用します。
メトロノーム付き
メトロノームといえば
これをイメージされるかたが多いと思いますが、このチューナーは電子音で「ピッピッピッ…」と鳴らしてくれます。
テンポも自由に変えれるし、3連符や付点のリズム(ピッッピピッッピ…)でも鳴らしてくれます。
メトロノームは各パートに1台ある学校が多いですが、個人でも持っておく方が絶対いいです!
エレキベースにも
エレキベースのヘッドにクリップマイクをつけてチューニングしてる子がいてびっくりしたんですが、クリップマイクを挿していたところにエレキベースから伸びたシールドを挿す(アンプに繋がってた方を抜いてチューナーに挿す)ことでもチューニングすることができます!
小さい音でもできるので(そもそもアンプに繋がってないので大きい音はでませんが)、この方法をオススメしてます。
注意点
・このチューナーの場合は、本体を譜面台に置くことになるのですが、譜面台から落ちて裏蓋と電池が飛び散ったりそれで故障みたいなことがよくおこります。
ちなみにこういう譜面台に設置する小物置きもあります。
・クラブ活動は楽器を持って教室に移動するということが多いので、その度にマイクをクルクル本体に巻き付けて鞄に入れて…という一手間が増えます。
・クリップ式のチューナーを使ってる私からすると荷物が一つ増えるな…というサイズ感。
・クリップマイクのコードが細いので、引っ掛けたりして断線しないように気をつけたほうがいいです。
・たまに駒の上にチューナーを置いて使う人がいますが、駒がずれたり、滑って楽器を傷つけたり、落としたりするのでやめましょう。
チューナーを買ったらすること
442Hzにする
チューナーを買ったら、初期設定は「440Hz」になってると思います。
画面のどこかに「440」と出てると思いますが、多くの吹奏楽やオーケストラでは「442Hz」でしているので、説明書を見て442に設定してください!
念のため先輩などに「チューニングは442ですか?」と確認してください。
442Hzの方が440Hzよりほんの少し音程が高いんです。
ストラップをつける
クラブに何十人もいると何人か同じチューナーだったりするので、名前を書いたり、シールを貼ったりして目印を付けておきましょう。
オススメは、ストラップを通す穴がついていたらストラップをつけると、譜面台のネジのところに引っ掛けておけるので、移動の際に落としにくくなるし目印にもなるのでオススメです!
2つ目に紹介したYAMAHAのはストラップの穴がついています。
あとがき
私の使ってるチューナーは確か大学生の頃から使ってるので、16年以上の付き合いだと思います!w
ライブ会場など仕事現場で忘れたりしそうなもんですが、気づけば長い付き合いになってました。