Strapatta ストラパータとは

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ストラパータとは

アルゼンチンタンゴのコントラバスの楽譜を見ているとたまにStrapattaもしくはStrap.とでてきます。
これがストラパータ。
(とある本ではStrappataと書かれていました。どっちなんでしょうか…)

タンゴの特殊奏法で、最近の人の曲によくでてきます。
キメの時や曲の最後の音などにやります。

ピアソラだとブエノスアイレスの夏やルンファルドなどで激しい場面でやります(ピアソラ流のYumbaなのでちょっと意味は変わりますが)。

タンゴって打楽器が基本入らない音楽なので、コントラバスに限らずみんな楽器叩いたり何かしらやります。
そういうのも面白いですよね!

参考動画も最後にまとめています。

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弾き方

楽譜はこんな感じで×で書かれます。

ストラパータの記譜
Strapatta の文字が無くても、

ストラパータの記譜

こんな感じで×音符の前に装飾音符やグリッサンドがついてたら、ストラパータと思っていいです。
というか文字で書いてない場合がほとんどです。
(もし×がひとつだけなら、裏板を叩いたり側面を叩いたり他の何かしらのエフェクトです。)

弾き方としては、弓を握って弦をどつきます。笑
3〜4回くらいバウンドさせます。
で、最後の3〜4発目のときに指板を左手で叩いて、これが拍の頭にきます。

つまり装飾音符にあたる部分は拍の前に出してください。

毛越しにやるパターンと弓の竿でやるパターンとがあります。
竿でやると弓のニスが剥がれたり傷がつくので毛越しにやる人が多いですが、竿の方がワイルドにはっきりバチバチ鳴ってくれるので私は竿でやってます。

あと竿でやるということは弓の側面を当てにいってるので、折れそうで怖いのでカーボンの弓を使っています。
なので心置き無くやれています。

ジャーマンボウの場合は、弾く時の持ち方のまま毛越しにするのがいいかと思います。
フレンチボウは勢いで落としそうなのでギュッと握りってやるといいです。

参考動画

文字にしてもなんのこっちゃなので、こちらのYouTubeを参考にしてみてください。

弾いている奏者は「タンゴのおすすめコントラバス奏者《アルゼンチン編》」でも紹介しているアルゼンチンのトップ奏者たちです。

カバルコス

曲の一番最後でやっています。
演奏後にストラパータだけやってるシーン(4:54〜)もあるので、そっちでイメージつかめるかと思います。

動画で弾いてるカバルコスも竿でやるかたなのでいい音がしています!

ファラスカ

4:05からよく映してくれていて分かりやすいです。
↑サムネもそのシーンですねw

コンソーレ

ブエノスアイレスの夏
Youtubeが権限の都合で埋め込めれなかったのでリンクですみません。

この4:44からピアソラ流のYumbaをしています。
※Yumbaはタンゴのリズムのひとつです。
ピアソラ流のYumbaは激しいので、結果コントラバスは打楽器的な役割となり、ストラパータを連続でするというわけです。

楽譜にするとこんな感じ↓

ストラパータの記譜

ルンファルド

3:55から後ろ姿ですがどこをどう叩いているのかが見れて◎
2拍目と4拍目で叩く場所を変えてたんですね!

おまけにピアノのピアソラ流Yumbaやバイオリンのチチャーラも見れるのでお宝映像です!

終わりに

楽譜に書いて無くても

『ここでやったらいい感じじゃない!?』

って思ったらやってOKです!

タンゴってそういうのありです。

でも、例えばダリエンソ・スタイルでやってたり、本家のスタイルで演奏する場合は、本家がしてなければ私はしないかな。

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