コントラバスとチェロの違い

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チェロとコントラバスにはヘッド部分、ボディ部分の形状、弓の持ち方、サイズ、構え方などの違いがあります。

音楽に詳しいかたは『今さらこんな…』と思うかもしれませんが、イラストとなるとあまり理解して描かれてないなと思うことが度々あります。

デパ地下のお菓子のパッケージによく動物が楽器を演奏してるイラストが描かれてたりすると買ってしまったりするのですが、そういうときに100点満点のコントラバスには実はなかなか出会わないのです。

実際に『ん?』と思ったイラストを載せながら紹介したら分かりやすいのですが、さすがに描いたかたに申し訳ないので写真で説明していきます。

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ヘッド部分のペグ

チェロとコントラバスとでヘッド部分に決定的な違いがあります。

それはペグの形状で、正面から見た時にチェロは真横に刺さっているのに対して、コントラバスは歯車を使って後ろに向いてる形になります(なので真正面からだと無いみたいに見える)。

ペグの違いの説明

何も見ずに弦楽器をイメージするときにはチェロの方の形状だと思うので、コントラバスのサイズやけどペグはチェロの…というイラストが結構あります。

※チェロはと書きましたが、バイオリンとビオラも同じ形状をしています。

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ボディ部分

チェロとコントラバスとで違いがあります。

チェロはバイオリン属で、コントラバスはガンバ属とバイオリン属が混ざっています。

これは楽器がどう進化してきたかという歴史をたどる長い話になるので割愛しますが、大きな違いは、チェロのバイオリン属は怒り肩でコントラバスはなで肩です。

そしてくびれの角がバイオリン族はニュッと尖らせていますが、コントラバスは普通の角という感じ。
※少数派ですが尖らせたコントラバスもあります。

ボディの違いの説明

これは言われてみないと分からないかもですが、ちゃんと描き分けてるのを見つけると嬉しくなります。

※これについてもバイオリン、ビオラもチェロと同様バイオリン族です。

弓の持ち方

チェロは上からつかむ持ち方に対し、コントラバスは上からつかむ持ち方(フランス式)と下からつかむ(ドイツ式)とがあり、弓もそれぞれ専用の形状をしています。

弓の持ち方の違い

日本では下から握るドイツ式が主流ですが、国によって変わります。

そしてドイツ式はコントラバスにしかないので、明確にコントラバスを描くならドイツ式にしておけば間違いありません!

ただコントラバス弾きをフランス式で描いても「はい間違い!」とはなりませんが。

身長よりで大きいか小さいか

コントラバスは190センチ程あります。

チェロは120センチ程。

なので人物より楽器が大きいか小さいかで判断できますが、イラストがドラえもんみたいな二頭身や三頭身くらいしかなかった場合はちょっと判断に迷います。

『この人物サイズの世界観のコントラバスなのか…チェロがあった場合にはこの超短い脚に挟むサイズなのか…』

立ってるか座ってるか

座って演奏してるイラストだと90%チェロです(主観)。

コントラバスもオーケストラでは座って弾きますが、世間的なイメージは立ってる姿だと思います。

これもまたイラストが二頭身くらいだった場合、立ってるのか、実は座ってて椅子が見えてないパターンもあるなと思ってしまいます。

まとめ

つまり明らかにコントラバスのイラストと認識するには、

  • ペグが後ろ向き
  • なで肩
  • ドイツ式の弓の持ち方
  • 楽器は身長より高く
  • 明らかに立って演奏している

この5つのポイントをおさえれば明らかにコントラバスです!

お菓子のパッケージのイラストを見るたびに、いつかこれについてのブログを書こうと思っていました。

医療ドラマを見た医者が『こんなん実際ないで』と思うのと似たような感じかもですが、ちょっとの違いを把握することでチェロ弾きとコントラバス弾きは喜ぶので、この記事が検索に出やすくなるよう願っています。

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