テールワイヤーがすっぽ抜けた話

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姉さん事件です

先日お昼のコンサートの為に朝会場入りし、音出しをしていたら「バン!」というコントラバスから出る音とは思えないただならぬ音がしました。

視線を落とすと、駒が落ち弦がブラブラしているという状態。

5秒くらい言葉を失い固まってしまいました。

最初は、先月つけたアジャスター(↓)

アジャスター

この駒の足についてるアルミ製の弦高を調節できるやつが早速折れたかと思い駒を見ましたが、足が抜けはしたものの折れてはおらず、『あれ?』と思い、ぶらぶらしている弦の先を辿るとテールワイヤーが切れたような状態でテールピースにひっついていました。

テールワイヤーとは
テールワイヤーは、テールピースとエンドピンを繋いでいるワイヤーで、紐の素材のものやワイヤーなど種類がいくつかあり、音にも影響するそうです。

これね↓

テールワイヤー

ワイヤーが抜けただけなら小さい六角レンチが手に入れば直せると思ったのですが、はずみで魂柱(ボディーの中に立ってる柱)まで倒れていたので、そうなると自分ではどうにもできません。

楽器屋さんの営業時間を調べたり生徒さんや知り合いに借りれないか電話したり、共演者の方にも知り合いをあたっていただいたりして、何とか近くの先輩から楽器をお借りすることができ、リハの途中から復帰することができました。

梅田で平日昼前だったからよかったものの、もし遠い地や本番中になっていたらと思うとゾッとします。

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修理

いつもお世話になっている工房に終演後に電話したところ、翌日夕方に修理していただけることになり、すぐに対応していただけて助かりました。

修理の時に、「あー抜けたみたいやね」と。

切れたならワイヤーが悪いけど、抜けたなら問題は留め具の方。

話によれば、このタイプは小さい六角ボルトをしめて挟み込んでとめるという仕組みなんですが、このタイプはすっぽ抜ける事故が起こりやすいそうです。

もしご自身の留め具がこのタイプなら変えた方がいいと思います!

「前のワイヤーの長さどれくらいやったかな?」

と聞かれ、

『え、全然覚えてない…。てかみんな覚えてるもん??』

とか思いながら、

「ちょっと写真に写ってないか探しますね〜」

ってスマホ内を探して見つけたのが最初に載せた写真。

ちょうどブログに書く為に撮ってた写真です。

もう一度こちら↓

テールワイヤー

六角ボルトの留め具もばっちり写ってますね。

写真右側の折り返した側がどれくらいの長さなのか分かりにくいですが、

「あーちょっと長めやねー」

だそうです。

再度この前の写真をみて後で気づいたのですが、ワイヤーを留め具に通して反対側に1〜2cmほど出ているものなんですが、この写真の時点でほとんど出てないんです!

この写真は2020年7月に撮ったものなので、前からじわじわ緩みはじめていたようですね。

この時に気づいてたらな…

新しい留め具がこちら。

新留め具

このタイプが多いみたいです。

終わりに

実はすっぽ抜ける前の音出しをした時に、異様にAの開放弦のウルフが酷かったんですよね。

すぐ分かるくらい。

抜ける寸前でワイヤーの長さが変わってウルフのツボがずれたんやと思います。

ウルフ(ウルフトーン)とは
ある音が異様に響いたり抵抗感があったり、音程がズレたときのうねりのようにワンワンうねったりします。
A付近の音に出やすく、また良く鳴る楽器ほどウルフが出やすいと言われています。
ウルフキラーという金属の器具を弦の駒より下側につけて、ウルフを抑えたり出る音をずらしたりすることができます。

こういう時のために、写真を撮っておくって大事ですね。

他にも事故や傷つけられたときのためにも。

このすっぽ抜けた日は、よりによって本番が固まってしまった週のど真ん中。今年の山やったんです。

ホントついてない。

8月には弓の毛がごっそり抜けはじめる事件もあったし(それもライブ当日!)、今年はよくない事が多いような…

みなさまもこれを機に、ぜひ楽器もチェックしてみてください!!

(最初の「姉さん事件です」って、分かる人どれくらいいるんでしょうか。好きでめっちゃ見てました。)

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