コンクール後の練習について

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吹奏楽コンクールが終わって

『熱が冷めた…なにをしていいやら…』

となっていませんか?

コンクールに向けて課題曲と自由曲をひたすらやっていたと思いますが、コントラバスは吹奏楽の曲をやってるだけでは技術ってあんまり向上しません。
その曲の難易度に左右されるし、全ての技術が出てくるわけでもないので。

教則本やエチュード、ソナタ、協奏曲などやって自分のレベルを上げてから吹奏楽の曲をすると、ソナタや協奏曲のほうが難しいので、吹奏楽を余裕をもって楽しめるようになります!

なので、コンクール後など目標を見失ってるときにして欲しいことを書いておきます。

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69ページ「様々なボーイング」

まずこの教則本はぜひ用意していただきたいです。

これはシマンドルという方が書いた教則本で、プロの人はみんなやってきてるんじゃないでしょうか。

ロウ・ポジションから書かれているので初心者の方から使えます。

個人で買うのがしんどければ部費で買ってもらって、この一冊をコントラバスパートの学生が代々受け継いで使うかたちにしていただけたら◎です。
先生に相談してみてください。

ただ、これを地道にやって「最後までいきました!」という学生に出会ったことがありません。笑

わかりますよ。

コンクールや定期演奏会やテストに追われてすぐに途切れてしまう。。。

なので、前半はすっ飛ばして69ページをやってください。

※改正版等の事情でページが違うかもしれません。

69ページは、第3部の2ページめで、「様々なボーイング」という練習です。

著作権の都合で楽譜は載せれませんが、8分音符がずっと3段つづく曲が一番上に書かれていて、下には1から28番まで色んなバリエーションが書かれているページです。

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69ページをやるべき理由

吹奏楽で使う音域の習得

一番上の3段の楽譜をみると、一番高いのが五線譜の上に線を3本足したとこにあるソの音です。

高いソ

この音まで使えれば吹奏楽の多くの曲に対応できると思います。

ちなみにこのソには指番号が「0・3」と縦に書かれていますが、ハーモニクスといって押さえ込まなくても触れるだけで音がなってくれます(でも正しい位置を触れないとちゃんといい音が鳴ってくれないので、指板まで押さえて確認はしてください)。

なので、3の指(薬指)で触れるだけでOKということです。

ビブラートをかけたかったり音色が変わるからという理由で押さえてももちろん◎です。

※このソより高い音になると4の小指は使わずに3の薬指を使うようになります。

色んな弓使いの練習

上の3段の楽譜がつまらずスラスラ弾けるようになったら、今度は下の1番〜28番のバリエーション(パターン)を当てはめて弾いていきます。

1番は「ターラータッタッ・ターラータッタッ…」。

このリズムで曲の最後まで弾きます。

それができたら2番…というふうにして28番までいきます。

本当はそれぞれの正しい弾き方やコツ、正しいボウイングというのがあるんですが、それを書き出すととても長くなるので、レッスンを受ける機会があれば先生に聞いてみてください。

ここでちょっとだけ書くとしたら

  • 弓の配分
  • スピード
  • 正しいボウイング
  • 肘・手首・指の関節をゆるく

ということを気にしてみてください。

※一応書いておきますが、スラーは途中で切らずにひと弓で弾きます。

あとコツは、ノリです!!

各バリエーションで弾いてるとノリ(リズム)が出てくと思います。
そのノリにのって弾いてください。
低音パートとしても「ノリを生む弾き方・のって弾く」というのは大事です。

色んなバリエーションで弾けるようになるころには、思い通りに右腕が使えるようになって直感的に右腕が動くようになります

『このノリか〜』『あのパターンね〜』みたいな。

もし楽譜が難しかったら

もし基本の3段の楽譜が難しかったら、B♭音階やC音階の上り下りに当てはめてみてもいいです。

その場合は一往復だけじゃ少ないので2,3往復してください。

79ページ「ピチカート」

他にやっておいたほうがいいと思うページとしては、79ページのピチカートの練習です。

マーチなんかで『ピチカートとアルコの持ち替えが間に合わない!』という場面に遭遇したことないでしょうか。

色んな学校にレッスンに行ってても、結構スムーズにできていない子が多いです。

79ページの2番の曲はたくさん持ち替えるのでいい練習になります。

本当はこれも先生に弓の持ち方、ピチカートの弾き方等のレッスンを受けることがベストです。

持ち替えのコツ

文字で書くと大変なので詳しくはレッスンの際に聞いてもらうのがいいのですが、ひとつ言えるのは、親指と人差指で弓をしっかり挟んでいれば弓を落とすことはありません

なので、そこさえしっかり挟んでおけば慎重になりすぎなくても大丈夫です。

しっかり挟んでおきながら他の指は持ち替え中にパッと離して持ち方を変えています。

88ページ「はね弓」

はね弓とは、バウンドしながら弾く感じで、「ジャンピングボウ」と言ったり「飛ばす」と言ったりします。

弓を弦の上でバウンドさせてみてください。
親指と人差指を使って、バスケのドリブルみたいに。

その着地の瞬間にちょっと弾きます。

ただこれはめっちゃ難しい技術で音大に入ると最初に苦戦するやつです。

めっちゃスローで練習しないといけないです。

で、はね弓と普通に弾くとの間に「半飛ばし(はんとばし)」というのがあります。

縦方向の”バウンド”と横方向の”弾く”があったら50:50な感じで、毛が弦から離れるか離れないくらいでバウンドしながら弾く感じ。

これが弾けると、曲中で8分音符が並んだときに、はっきり粒を出して弾くことができるので、上級生はこれをぜひ習得して欲しいです!

今まで横方向に腕を振るだけのギコギコという音が、ブンブンブンブンって響きをもった短い音が出せるようになります!

ただこれは本当に難しい技術なので、まずは69ページの様々なボーイングと79ページのピチカートの習得を目指してください。

終わりに

前半のページをすっ飛ばしておすすめのページを紹介しましたが、時間がある時は最初から見ていくことをおすすめします。

ロウ・ポジションから丁寧に見ていくことで、指を広げる感覚、移動の距離感などの感覚を確実なものにしていくことで音程が良くなります。

ポジションのシールからも早く卒業できるようになります。

毎日ちょっとずつでいいです。

「今日は1ページだけ」

「69ページの2つだけ」

などでも構いません。

地道な積み重ね練習ができる人が成長します!

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