【追記あり】
ウルフって聞いたことありますか?
弦楽器奏者を悩ませる、特にコントラバスがはっきり出やすいウルフなんですが、ウルフキラーという器具をつけることで対処できます。
今回はウルフキラーについて書いていきたいと思います。
ウルフとは
ヴォルフって言ったりもしますが、弦楽器特有の症状で、ある音が異様に大きく響いたり、抵抗感が強かったり、ウワンウワン…て波打ったりする現象です。
ラ周辺の音に出やすいです。
オオカミの鳴き声みたいなところからきてるのですが、この現象はよく鳴る楽器ほど起こりやすいと言われています。
ウルフは、楽器のどこかと共鳴して鳴るということを聞いたことがあります。
また、駒を削ったりすることで対処している動画も見たことがあります。
ウルフキラーとは
色んなタイプがあるのですが、駒の下側の弦にこういう金属の器具を付ける、これがウルフキラーです。
上のはゴムレスの円柱のタイプです。
これをつけると、響き過ぎ・抵抗感を抑えれる上に、症状が出る音をずらすことができます。
ウルフキラーのサイズも色々あるのですが、正直つけてみないと分からないと思います。
あとは丸いタイプも生徒さんが使っていましたが、簡単に装着できるそうです。
【追記】
その丸いタイプに変更しました!
正式名は、Wolf Eliminators(ウルフ・エリミネイター)。
こちらは30gの物で、20gとか40gとかあるらしいですが、こちらがよく出てるそうです。
クロサワバイオリン大阪梅田店さんで購入しました。
ネジ式になっていて丸い部分が前後にパカッと開くんです。
なのでベストポジションを探す微調整が凄く楽でした。
前につけてた円柱のタイプは、うねってる溝に付けたまま位置調整をすると弦が切れないかヒヤヒヤしてたんです。
(昔はA線につけてたんですね。写真見て思い出しました。
ある時からちょっとウルフが戻ってきたので位置を探ってる時にD線に落ち着いたんでした。
A線また試してみよう。)
↓この円柱にネジがついてて、中にゴムが入っているタイプは、効果は分かりませんがめっちゃ付けにくかった記憶があるので個人的にはおすすめしません。
なのでこれから買おうと思ってる方は、丸いタイプがオススメです!
付け方・付ける位置
円柱のタイプはうねった溝があるので、弦を少し緩めてカポってはめるだけのシンプル仕様です。
後で付け替えた丸いタイプは、くるくる回すとパカッと開くので溝にはめて戻すだけ。
付ける弦や位置は色々試してもらうしかないのですが、私の場合は、D線のB♭辺りにウルフが出ていたのですが、ウルフキラーをA線に付けたら一番自然に抑えることができました。
抑えたい音のある弦と、ウルフキラーを装着する弦は同じとは限らないんです!
付ける弦が決まったら、今度は位置を上下にずらすとウルフの出る音が移動するので、半音の間にくるように微調整していきます。
Aに出るならAとA♯の間やAとG♯の間など。
弾いてずらして弾いてずらして…を繰り返ししてベストポジションを見つけてください。
また、天気や湿度によってもズレてくるので、弾いてて『なんか気になるな』となったらちょっとずらしてみてください。
上でも書きましたが、丸いタイプの方が微調整がしやすいのでオススメです!
終わりに
ウルフを完全に消し去ることはできないそうです。
最初にも書いたように、よく鳴る楽器ほどウルフがでると言われているので、
『自分の楽器は良い楽器なんだ!』
と思ってうまく付き合っていくのがいいかと思います。